平安時代にお香が流行った4つの理由
いかがお過ごしですか?
なぜ、平安時代にお香が流行ったか疑問に思ったことはありませんか?
今回はその4つの理由を紐解きます。
1. 仏事の香り
仏教の伝来とともに唐から日本に香木が伝わったのが奈良時代です。平安時代でも引き続き同じ宗教的な意味合いが強く、祈り・魔除けなどでも活用されていました。
2. 趣味の香り
おしゃれ・身だしなみ・嗜みでした。今で言うところの「Signature Scent(自分を表現する香り)」だと思います。香りを楽しむものとして、清少納言さんは著書「枕草子」で心ときめくもの — 3つの香りときめく時をあげています。
▲ 髪を洗って、お化粧をして、お香の炊き込まれた衣を着る時。
▲ 誰も見ていない所でも、香りを聞くと、心の中はいつもとてもはずんでいる。
KonMariこと片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんは現在の清少納言では?
3. 権力と教養、つまり高貴な人の証です。
当時の、および現在でも伝統的なお香の原料は輸入品です。よって、豊かな家柄であればあるほど、高品質なプレミアムな香原料を入手することが可能でした。
4. デオドラント
なんて書くと聞こえは悪くはないですが、要するに体臭対策です。平安人(貴族)は神仏への祈りを捧げる清めの儀式以外で入浴する習慣がなく、体や髪、衣服にお香を焚きしめて自身の香りを保っていたと言われています。
いかがでしたか?
現代でもお香だけでなく、アロマも香水も、香りを使用する理由は1000年前から、さほど変わっていないのではないでしょうか。
Have A Scentful Day!