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記事: お香の効果・効能を解説。おすすめの使い方もわかりやすくご紹介

お香の効果・効能を解説。おすすめの使い方もわかりやすくご紹介

お香の効果・効能を解説。おすすめの使い方もわかりやすくご紹介

お香を焚く理由・意味 アロマ(キャンドル)との違い


古くから世界各地で親しまれてきたお香。その歴史は長く、古代の人々はお香の煙を情報と捉え、万能の主(神)がいる天界へコミュニケーションをとっていました。
宗教儀式や処方、そして日常の生活にまで深く関わってきました。

お香を焚く所作は、古くから様々な文化圏で様々な意味を持ち、人々に親しまれてきました。
現代においても、その理由は多岐にわたります。香を焚く所作には、単に香りを楽しむだけでなく、様々な意味や目的が込められています。

宗教的な理由

お香には、神聖な儀式や祈りの道具として使われる歴史があり、スピリチュアルな意味合いを持つこともあります。
キリスト教では、ミサの開始時に空間と心身の浄化として、お香が焚かれます。
日本においてお香が日本に渡ったキッカケは奈良時代の仏教伝来です。
仏様への供養として、お香の煙が供物として仏様に届くと考えられています。

精神的な理由

お香の香りは、心身をリラックスさせ、ストレスを軽減する効果があるとされています。
お香で空間の変化を促し、瞑想やヨガなどの際に、集中力を高めるために焚かれます。
また、昔から実践されている邪気を払うという目的で空間を清浄にする効果があると信じられています。

社交的な理由

お香の香りで、空間の雰囲気をガラリと変え、特別な時間を演出することができます。
来客時には、玄関やお部屋に香りを焚き、おもてなしの心を表します。
近年では、この目的でレストランなどでもお香が焚炊かれているのを見かけた方もいるのではないでしょうか。

お香の効果・効能について


お香の効果・効能は、アロマテラピーのように科学的検証は進んでおりませんが、お香で使用される香りの成分によって、一般的に以下のような効果が期待できます。

リラックス効果・安眠効果

アロマテラピーや漢方でも使用される植物や天然由来の成分が中心のお香の香りや、交感神経を鎮め、副交感神経を優位にする働きがあります。
これにより、心身がリラックス状態になり、ストレスを和らげる効果があります。
特に、日本古来のお香、沈香や白檀(サンダルウッド)などの香りは心を落ち着かせ、不安を解消します。
アロマキャンドルのゆらぐ炎も良いですが、空間に漂う煙を眺めるだけでも心が整い穏やかな気持ちになれるはずです。
ゆったりとした気持ちにさせてくれるので、瞑想やヨガの時間、安眠にも効果的があります。
お香のリラックス効果や安眠効果は、古くから人々に知られており、現代でも多くの人々がその香りに癒されています。

リフレッシュ・気分転換

香りは0.2秒で脳が反応するので気分転換には効果的ですが、お香は火を灯すという所作が伴うことでより効果的に気分を切り替えることができます。
コロナ禍を経て精油や合成香料をお香の原料に加えたモダンな香りを提供するアロマ調や香水調のお香商品やブランドが増えてきました。
ユズやベルガモットなどシトラス系の香りが、気分転換に向いています。
日本に古くからあるお香は、その原料の調合と創香された季節や情景の表現により、平安時代を代表する「荷葉」の調香などは、スッキリした印象です。

集中力アップ

アロマテラピーでは集中力を高めるとされているローズマリーやペパーミントなどハーブ系の香りが加わったお香も集中を促す効果があります。
お香の香りに集中することで、雑念を払い、心身が一つになります。これにより、瞑想の際には効果を発揮することが期待できます。
芳香が脳を刺激し、集中を促しますので、ご自身の好みやご自身にとって効果のある香りを選ばれるといいでしょう。

消臭効果

平安時代の毎日入浴する習慣がなかった貴族たちは空薫物(空薫物)と言って、室内の空気をお香の香りで満たしたり、体や髪、着物に香りを焚きしめて体臭対策をしていました。
単に香を焚くだけでなく、その場を華やかにしたり、心を落ち着かせたりするなど、空間演出やおもてなしなど多様な楽しみ方がされていたようで、お香は日常の生活にまで深く関わってきました。
現代では洗濯洗剤や消臭スプレーなどで、衣類や空間の嫌な臭いを一瞬にして消す便利な商品も存在しますが、お香の消臭効果を活用することが可能です。

虫除け効果

かつて、日本の夏には欠かせない存在の蚊取り線香が良い例です。
お香の香りの成分によって、忌避効果と防虫効果があるものがあります。
日本の伝統的なお香で使用される香原料には、虫除け効果が期待できるものも多く、白檀は古くから防虫剤として使われてきた歴史があります。

浄化作用

お香を焚く理由でも記載しましたが、お香は空間と心身を浄化する効果があります。
邪気を払い、心身を清めることで、ネガティブなエネルギーから解放され、清々しい気分にリフレッシュされたり、心身のリラックスを促します。
また、仏教用語に六根清浄という言葉があり、「六根」ー 眼(視覚)・耳(聴覚)・鼻(嗅覚)・舌(味覚)・身(触覚)の五感と意(意識)を 人間の6 つの「力」とし、心身を清らかな状態にすること指します。
仏教と関係の深い日本古来のお香にはそれを促す効果が期待されます。

お香の原料について


お香の原料は、古くから人々に愛されてきた天然の素材が数多く使われており、主に植物や樹脂などが使われます。
それぞれの香原料が持つ独特の香りは、お香に深みと奥行きを与え、様々なシーンで私たちの心を整えてくれます。
代表的なものとしては、以下のものが挙げられます。

香木

伽羅、沈香、白檀など。高貴で深みのある香りが特徴です。
安息香、乳香、没薬など。宗教的な儀式にも使われる、神秘的な香りが特徴です。

スパイス

経皮、丁子、大茴香など。甘く温かみのある香りが特徴です。

ハーブ

ラベンダー、カモミール、ローズマリーなど。アロマテラピーとしても利用されるハーブは、リラックス効果や鎮静効果が高いものが多いです。

ジャスミン、ローズなど。華やかで甘い香りが特徴です。

合成香料

近年では、天然の香料だけでなく、合成香料も使用されることが増えました。合成香料は、天然の香料では再現が難しい複雑な香りや、安定した品質の香りを出すことができます。

お香の種類


お香には熱の加わり方、形状、使用する原料に由来する香りによって多様な種類があります。

お香の熱の加わり方の種類

お香は熱が加わり香りが立ちます。そして、お香の熱の加わり方には主に3種類あります。

直接火をつけるタイプのお香

馴染みの線香のほか、仏事で拝むときに焚く焼香や寺院の前庭などに散布してその場を浄めるために使用する粉末状の抹香があります。

温めるタイプのお香

香木、粉末状の香原料を蜜や梅肉などで丸薬状に練り固めた練り香、香原料を型で押し固めたもので、色や形は和三盆のような印香があります。

常温でも香るタイプのお香

匂い香、「清め香」とも呼ばれ身体を浄める粉末状の塗香、香り付けした手紙やしおりの文香があります。

お香の形状の種類

上記の熱の加わり方からもわかるようにお香には、非常にたくさんの種類がありますが、形状の種類でいうと3種類のお線香があります。

スティック型

一般的によく知られている棒状のお線香です。
持ち運びやすく、手軽に楽しめます。
お香の燃え始めから終わりまで一定のペースで香りが広がる形状で、日本の伝統的な家屋には最適な種類です。

コーン型

円錐型のお線香です。
横から見たら三角形をしています。
スティック型と比較して、短時間で香りが広がります。
素早く香りを広めたいときやスペースの広い海外の家屋に向いています。
微かな香りを一定に放つスティック型より、力強い香りを感じます。

渦巻き型

コイル型とも呼び、螺旋状の形をしたお香です。
代表的なお線香では蚊取り線香が良い例です。
長時間かけてゆっくりと香る形状です。

お香の香りの種類

使用する原料によって大きく分けて2種類の香りがあります。
伝統的なお香の原料に加えて、精油や合成香料を活用するなどお香の香りの種類も豊富になりました。

薫香調

伝統的な日本のお香の香りです。
一般的に和の香りと表現されることがあり、沈香や白檀を軸に漢方でも使用する生薬を由来とする原料を調合した香りです。
特に白檀は多くの日本人に馴染み深い香りです。
一つの香原料に重きを置いたシングルノートから、複雑な雅な香りからやさしく香るタイプまで幅広くあります。
雅な香りからやさしく香るタイプまで。

アロマ調

近年、人気が高まっているお香の香りです。
精油や合成香料を活用して、伝統的なお香では表現できなかった香りが楽しめます。
また、香水やアロマオイルでも流行の、従来のお香では使用しなかった檜など、木の温もりを感じる香りやシトラス系・ハーバル系の香りなどもあります。
上記の薫香調がクラシックなら、こちらはモダンな香りとなります。

香水調

創香はアロマ調と似ていますが、より複雑な香水のような香りのするお香です。
香水の香りのカテゴリーと同じようにフローラル系、ウッディ系、フルーティー系など、様々な香りが楽しめます。

焚き方・火の付け方


直接火をつけるタイプのお香を焚く方法は、種類によって異なりますが、基本的には以下の手順で行います。

お香立て・香皿を使う場合

お香立て・香皿を使うメリットは、お香が倒れるのを防ぎ、安全に燃焼できます。
また、(香炉)灰を使うことで、燃えカスが飛び散るのを防ぎます。
様々なデザインのお香立てや香皿があり、インテリアとしても楽しめます。
使用しなくなったお気に入りのお皿を香皿代わりにリユースするのもおすすめです。
様々な種類のお香立てや香炉があるので、お部屋の雰囲気に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

お香の焚き方

  1. お香立て・香皿を準備
    • 燃えカスが飛び散るのを防ぐため、香炉灰を準備します。
    • 香皿に香炉灰を敷きます。
  2. お香の設置
    • スティック型:香皿のなかの灰に香立てを置き穴に差し込みます。
    • コーン型:専用の小さな香立ての上に置いてから灰の上に置きます。
    • 渦巻き型:専用の香立ての上に置いてから灰の上に置きます。
  3. 火をつける
    • マッチやライターで、お香の先端に火をつけます。
    • 先端が赤くなり燃焼しているのを確認したら、火を吹き消し、煙が出るのを待ちます。

香立ての種類

  • スティック型:スティック状のお香を立てるための穴が空いているタイプ。
  • コーン型:コーン状のお香を置くための小さな突起がついているタイプ。
  • 渦巻き型:渦巻き型のお香を置くための平らな台がついているタイプ。

香炉を使う場合

香炉を使うメリットは、香炉灰を使うことで、お香が倒れるのを防ぎ、安全に燃焼できます。
また、香炉灰が燃えカスをキャッチし、飛び散るのを防ぎます。
様々なデザインの香炉があり、インテリアとしても楽しめます。
使用しなくなったお気に入りのカップをリユースするのもおすすめです。

香炉でのお香の焚き方

  1. 香炉灰の準備
    • 7〜8分目まで香炉や器に灰を入れます。
    • 灰の表面を平らにならします。
  2. お香の設置
    • スティック型:香炉灰に差し込むか、灰の上に直接寝かせて置きます。
    • コーン型:灰の上に直接置きます。
    • 渦巻き型:灰の上に寝かせて置きます。
  3. 火をつける
    • マッチやライターで、お香の先端に火をつけます。
    • 先端が赤くなり燃焼しているのを確認したら、火を吹き消し、煙が出るのを待ちます。

香炉の種類

  • 形:円形、四角形、動物の形など、豊富な形があります。
  • 素材:陶器、金属、木など、様々な素材で作られています。
  • 大きさ:小さなものから大きなものまで、様々なサイズがあります。

お香を焚く際のポイント

お香を安全に楽しむために、使用上の注意を守って使用しましょう。

安全上の注意

  • お香立て・香皿や香炉をご利用には不燃性・耐熱容器の容器をご用意下さい。
  • 香皿や香炉が熱くなっていることがありますので、ご注意ください。
  • カーテンや紙類など燃えやすい物の近くでは使用しないよう火の取り扱い・始末には十分注意しましょう。
  • ご使用中はそばを離れないでください。睡眠中の使用は避けましょう。
  • 熱や火種が完全になくなっていることを確認してから処理してください。
  • お子様やペットの手の届かないところで保管してください
  • 使用の際は、換気を心がけましょう。
  • お香は直射日光を避け、風通しの良い場所に保管してください。

その他

  • お香の種類によって、焚き方や香りが異なります。お香のパッケージに記載されている使用方法を参考にしましょう。
  • 香炉灰は繰り返し使用可能ですが、定期的に交換し、燃え残りを出さないように注意してください。
  • お香の香りは、部屋の広さや換気の状況によって変化します。

お香の消し方・灰の捨て方

お香を消す際は、お香立てに灰を敷いていれば、火を吹き消すだけで消えます。
燃えカスは、火傷に注意しながら、灰皿や不燃性の容器に移して捨てましょう。
廃棄の際は、各地方自治体の廃棄区分に従ってください。

まとめ

お香は生活を豊かにするアイテムです。
忙しないデジタル時代に、お香に火を灯すようなアナログな所作を楽しみながら、ゆっくりとした時間の中で、自分に向き合う時間を設けてみてください。
ストレスを和らげたり、気分を切り替えたり、集中力を高めたりする時間を持つことができます。
様々な種類のお香があり、それぞれに異なる香りや効果があります。
ご自身の好みや目的に合わせて、お香を選んでみてください。

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