香原料「白檀」
いかがお過ごしですか?
今回はお香の原料の一つで、白檀について学んでいきましょう。
「びゃくだん」と読みます。
日本人にはお香といれば、この香りの方が身近かもしれません。「サンダルウッド」と言うと香水に詳しい方はピンとくると思います。
ビャクダン科の半寄性の常緑高木で、幹や根の黄白色の心材を使用します。多くの調合香の中心的素材だけでなく、その芳香と優れた防虫効果で、仏像や美術品の彫刻、扇子、念珠など幅広く利用され、正倉院御物にも添えられたそうです。
良質の白檀が育つまでには30年はかかると言われており、インドのマイソール(南部)産の白檀が最上級とされ、老山白檀とよばれています。
属性部位:幹や根の心材
産地:インド、インドネシア
香りの特徴:甘い、クラシック、優雅
香原料写真提供:長川仁三郎商店