お香のタイプ「型」
いかがお過ごしですか?
お客様からお香の選び方についてよく質問を受けます。
そこで、お香の「型」タイプ別の香りの立ち方や燃焼時間で選んでみませんか?
2015 年より開催している「お香創作ワークショップ」で使用しているテキストでもシェアしている内容を下記にまとめてみました。
日本でお香と聞いて思い浮かべるものは、恐らく、お仏壇で見かけるあの細長いお線香ではないでしょうか。最近ではホームフレグランスとして、空間を香らせる場面でも活躍しています。有名ファッションブランドも、海外のニッチ香水ブランドも挙ってお香の世界に参入しています。
一言にお香といっても、さまざまな形状があり、主にスティック型・コイル型・コーン型の 3 種類があり、それぞれ燃焼時間や特徴に違いがあります。
スティック型
先述のあの細長い棒状のお香は、スティック型と呼ばれます。燃焼時間は、よくお仏壇で使用する13-15cmで 30 分、長いもので 23-25cm で 60 分。お坊さんがお経を読む時の時間の目安にしていると伺いました。また、お寺では朝のお勤めで火を灯し、夕方のお勤めで煙が消える、一日中焚くことのできる大きなお香もあるそうです。
スティック型は、他の形状タイプに比べて、種類が豊富で多く流通しています。最近ではホームフレグランス用に手軽に楽しめる 10 分程度の燃焼時間のお香もあります。
一定の強さで香りが部屋に充満します。昔の日本の家屋にはこちらのタイプが合っていたそうです。
コイル型
次は、コイル型。渦巻型とも言われ、夏の風物詩蚊取り線香をイメージするとわかるでしょう。特徴はゆっくり長時間香りを焚くことが目的で、40-60 分、より長いもので 90 分程。広い空間に香りを届けることができます。
コーン型
最後にコーン型です。円錐形のお香で、土台がしっかりしているため、3種類の形状のお香の中で最も安定感があります。風など空気の流れに影響を受けやすいコイル型やスティック型に比べて、灰が散らばりにくくなっています。
一般的な燃焼時間の目安は、7-15 分程度です。コーンの頂点に火をつけると、種火が広がっていき、燃える面積の増加とともに、香りが強くなります。短時間でも香りが広がるという特徴を持っているので、急な来客時などに便利です。
海外の家屋にはコーン型が合うようですが、最近では ZEN の影響もあり、スティック型も人気があります。
Bridge and Blend のお香はコーン型です。通常のコーン型お香の 1.5 倍で、燃焼時間は 30 分程です。残り香は空間にもよりますがかなり長く、お客様の中には一週間経っても香りが残るとコメントをいただいています。
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