香十徳
いかがお過ごしでしょうか?
お香の効果効能の質問をよくいただきます。
同じ香りつながりでアロマテラピーは効果効能を訴求するセラピーなので、皆さんもお香の効果効能も関心ありますよね。
Bridge and Blend では科学的検証をしていないため、医療的な効果をお伝えできませんが、感覚的な効用を先人がまとめてくれています。それが「香十徳」です。
ここでの「徳」とは、「めぐみ」、香りから私たちが受ける「恩恵」です。
「香十徳」とは、11 世紀の中国の詩人である黄庭堅が、香の効用を端的かつ優雅に表現した詩です。その後、日本では一休宗純が広めたと言われています。
1. 感格鬼神
香を焚くことで感覚が研ぎ澄まされる。
2. 清淨心身
香を焚くと心が洗われる。
3. 能除汚穢
香を焚くことは心の穢れを取り除くことです。
4. 能覺睡眠
香を焚くことで心を目覚めさせる。
5. 静中成友
香を焚くことは静けさの中に安らぎをもたらす。
6. 塵裏偸閑
香を焚くことは、忙しい時にも心を和ませる。
7. 多而不厭
香は多くても邪魔にならない。
8. 寡而為足
香は少なくても十分に足りる。
9. 久蔵不朽
香の効能に年月を経ても朽ません。
10. 常用無障
香は常に用いても障りはない。
確かに意識すると、確かにそうだなと。お香の歴史を紐解いていても、昔の人(?)先人はまっとうなことを記して言っているなと感じることが多々あります。
「香十徳」を意識して香りを聞いてみてください。この中のどれがご自身に合う効用でしょうか?