白檀の香りは傷の治りが早くなる!?
いかがお過ごしですか?
私が好きな番組の一つ「カズレーザーと学ぶ新知識!」で遂に自分の専門分野で役立つ情報がありました。
「白檀の香りを皮膚で感じると傷の治りが早くなる」と判ったそうです。
ドイツ・ルール大学ボーフム校の研究結果(2014年)によるものだそうです。番組内で発表した慶應大学准教授の中谷正史先生は日本のお香でも、と発言していましたが、実際にお香を焚いたか否かは不明です。
カズレーザーと学ぶ新知識! 27分くらいから
とはいえ、お香の効果効能は口伝的で科学的な実証結果が見つからないなか、鼻で香りを感じるのではなく、皮膚(皮膚細胞)が感じても皮膚の再生能力が高まるとは、こんなセンセーショナルな情報は嬉しいですね。
かつて勤務していた香料会社Givaudanの研究者によれば、アロマ(精油)であってもお香であっても、人に与える効果効能は同じ化学成分なので、効果効能も同じであると伺ったことがあります。使用するフォーマット(液体か粉末)で多少の差異はあるかと思いますが、個人的には元同僚研究者と同じ意見です。
なお、皮膚は身体と環境の間にある細胞で、その最も外側の細胞ケラチノサイトに匂いの受容体があることはわかっており、 嗅覚味覚を持っており、脳を介さずに自律的に判断できとといえます。
Have a Scentful Day!